理学療法科(PT)
理学療法科の方針・教育体制について
チーム制を採用しており、経験のあるグループリーダーのもと、複数人で複数の患者様を担当します。近年のCCS・臨床参加型実習などの学習の流れを踏襲しており、個人の負担や責任を分散するとともに連携力の強化を図っています。
夕方のミーティングや勉強会を毎日チーム単位で行っており、チーム内で常に各患者様の進捗状況や現状の課題と治療方針について共有しています。そのため治療方針、プログラムの修正、介入の助言が適時行われることで大きな失敗が無いというメリットがあります。
作業療法科(OT)
勉強会風景:スプリント作成練習
作業療法科の方針
人が何か問題に直面した時、その解決方法は人それぞれ違います。日常生活が行えるよう習慣化されるためには、それぞれに合った解決方法、その人が納得できる方法を検討する必要があります。作業療法では、常に患者様と対話をし、何か問題に直面した際は、課題を共有し、解決方法を共に考えることを実践しています。
季節の作業作品:鬼
教育体制について
教育体制について通常業務指導は、必ず先輩が付き、新入職員それぞれに合わせて無理のないように業務を経験してもらっています。月2回程度、実技や講義などの作業療法の勉強会を実施しています。実施内容としては、筋力訓練やROM訓練などの実技から車椅子の選定や住居内訓練のポイントなどの基礎知識、OTの評価法や考え方など多岐にわたっており、個々の進度に合わせるよう考慮しています。
言語聴覚療法科(ST)
失語症・構音障害・高次脳機能障害・摂食嚥下機能障害等の患者様に対して、適切な検査・評価を実施し訓練・指導・援助を行っています。また、認知症疾患の患者様に対しても、個々に応じた認知訓練や心のケアを行うことで、精神機能面の安定と賦活を図っていきます。
摂食嚥下障害患者に対しては、必要に応じてVE検査を実施しています。経管栄養から経口摂取への移行や、より安全な食形態や嚥下方法の評価・獲得に役立てています。その他、千葉県からの依頼を受け、高次脳機能障害患者に対する様々な支援(外来での高次脳集団訓練の実施や就労支援機関・家族会等への架け橋等)を行っています。
当科には現在13名のスタッフが在籍しています。臨床経験10年以上の者も5名おり、各種学会への参加・発表も毎年積極的に行いながら、科内全体でのスキルアップも図っています。ベテランを中心に3年未満の新人教育や実習生の受け入れなども積極的に実施しています。